
新撰組の成り立ち(理念、信念、熱い話、展望)[人間の常識を破り、可能性の限界を広げる]ロサンゼルスの日本人コミュニティの間で、一人のオーナーが2店舗を持ついうのはタブーとされ、絶対に成功しないというジンクスがあった。しかし、重田局長はそのタブーを破って、2店舗目、3店舗目を同時にオープンし、見事に周囲を驚かせた。また、ロサンゼルス初となる博多ラーメン屋を開くことに対して、<新撰組グループ>の従業員を含め全員が全員反対したという。まだトンコツスープ自体、九州の人が食べるものという考えもあり、ましてやアメリカでは宗教上の理由で豚を食べない人もいる。しかし、重田局長は自らの信念を通し、人が作った常識を覆し、成功を収めた。 風当たりが大きいほど、その風を乗り越えたら時には深い感動があり、大きな喜びが味わえる。夢と希望を広げ、自分の新たな喜びを見い出すことが出来れば、そこに人は育つ。 [人間育成道場]<新撰組グループ>のスタート当初、重田局長は仕事を通して自分を売り込み、名声を得て、お金も儲けたいという欲があった。しかし、今考えるとそれは“邪心”でしかなかった。 店を始めてから3年目のある日、アルバイトで入っている子達の後ろ姿を見て、あることに気が付いた。店に入った時には挨拶一つ出来ていなかった子が挨拶を出来るようになり、全く人に気を遣えなかったような子がちゃんと気を遣えるようになっている。それに気付いた時、金を追いかけていた自分が恥ずかしくなり、重田局長の中から自然と邪心が消えた。<新撰組グループ>という場を通じて人を育てるという目標が生まれ、<新撰組グループ>の従業員教育の理念である「仕事場を通じ社会貢献出来る豊かな人間育成道場」という言葉が誕生した。 [人に喜ばれる生き方]重田局長は博多の焼き鳥屋『屯所』にてアルバイトをしていたとき、経営者が倍の時給を払ったとして安いと思ってもらえるくらい一生懸命働いた。 自分が向いてるか向いてないか、やりたいかやりたくないかではなく、与えられた仕事に対しては自分に嘘をつかず、一生懸命働けばおのずと結果は付いてくる。逆にそこで変な計算をしたら、それは必ず自分へ返ってくる。そうやって正直に人に喜ばれる生き方をしたことが、今の<新撰組グループ>の繁栄にも繋がっている。 [挨拶の大切さ]<新撰組グループ>では挨拶、礼節、目配り、気配り、心配りを大事にしており、従業員が店に入る際、必ず挨拶をする。 店は日本の食文化を伝える神聖な場所であり、お客さんとの触れ合いの場。そして、自分を高めるところであり、自分の生活の基盤でもある。だから、そこで挨拶をするのは当然の礼儀であり、お客様に対してだけでなく店に入る時は店に挨拶をし、さらに出る時、帰る時、従業員同士も挨拶する。そして、挨拶は“気” の交換でもあり、挨拶をすることは“気”を高め、人間がもともと持っている人間力を高めることが出来る。もしお客様が仕事帰りで疲れていても、挨拶をすることが明日への活力と繋がる。 [親友は無形の財産]<新撰組グループ>には重田局長の学生時代からの親友も幹部として働いている。親友とは大事な一生の仲間であり、その間には利害は損得は無い。そして、人生の中でそんな親友を一人でも作れることは無形の財産を持つことに等しい。 [お客様の都合で考える]新撰組の開業当時、ロサンゼルスでは週7日間、1年365日を全く休みなしで営業している日本食レストランは他に無かった。これは重田局長が正月に開いている店がどこも無かったために寂しい思いをしたという経験からきているもので、従業員の都合で店を閉めるのではなく、お客様の都合で店を開けるべきだと考え、新撰組を年中無休の店にした。正月は餅つきをやって、お雑煮を食べてもらうというサービスも、あくまでもお客様に喜んでもらおうと思って始めたものである。 [本物の食文化を伝える]日本人としてアメリカへ日本食という食文化を提供している以上、より本物の状態で伝えるのは<新撰組グループ>の大事な使命でもある。 <新撰組グループ>はいわば日本の代表であり、日本人の魂を背負い、いろんな国籍を持った人達が集まるアメリカの中で紛い物ではない本物の日本食を伝えて、それを評価してもらう。それが本当の意味での文化の融合であり、そこを超えた上でようやく対等な関係になる。そのために<新撰組グループ>ではビデオを作って正しい日本食の食べ方を知ってもらおうとしている。郷に入れば郷に従えで、本物の食べ方をアメリカ人にも勉強してほしい。 [新撰組チャリティ夏祭り]日本の文化を伝える国際的な文化交流や地域の活性化を図る場として、新撰組では正月の餅つきや子供の日、母の日、父の日など年間を通して様々なイベントを行なっているが、その中で最も重要なのが「夏祭り」だ。'07年8月に行なわれた「第5回新撰組チャリティ夏祭り」は<新撰組グループ>の創業15周年記念とも重なり、日本から約100名のお客様が自費で訪れるなど、今までにない盛り上がりを見せた。 従業員総出で準備、運営を行ない、若いアルバイトの子達も寝ずに会場設営などを経験。一人一人は小さい力であっても、皆が一つの目的へ向かっていけば大きなことをやり遂げることが出来る。それを若いうちに体験かつ体感することは人生の中で大きな財産であり、お金には換えられない価値がある。 [誠(まごころ)を日本にオープンした理由]「世界一の気合いと誠(まごころ)のこもった店」という<新撰組グループ>のモットーから引用して店名が付けられた、<新撰組グループ>の日本進出第一号店である『誠(まごころ)』。この店は何らかの事情でロサンゼルスから日本へ帰らなければならなくなった従業員に対しる日本での受け入れ先=仕事場という位置づけで出店した。さらに日本でも将来何をしたらいいか悩んでいる人達を受け入れて、将来的にアメリカで勝負する機会を与える窓口になればという思いもあった。 [今後の展望]ロサンゼルス最大の中国人コミュニティであるモントレーパークへの出店は<新撰組グループ>にとって大きなチャレンジであった。それは中国人コミュニティの中で日本人経営による日本食レストランを成功させるというだけでなく、新たに会社を設立することで店長に社長というポストを与え、経営そのものを任せるというやり方を初めて導入し、そしてその試みは成功している。<新撰組グループ>が次に見据えているニューヨーク、サンディエゴ、ハワイ、ラスベガスなどロサンゼルス以外への進出に関しても、同じように会社を設立し、今の店長、幹部クラスを社長にするという計画だ。 また、<新撰組グループ>がロサンゼルスに広めた「ゆずこしょう」を独自ブランドで製造販売するなど、これまでのレストラン一本の経営から一歩踏み込んで、<新撰組グループ>の限界をさらに広げようとしている。
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